冲方丁「冲方丁のライトノベルの書き方講座」宝島文庫

はじめに

rakuten:book:12922322:detailは、タイトルこそ「ライトノベルの書き方」となっていますが、マンガといった他の分野でのストーリー作成でも参考になります(というか、そもそもこの本は「冲方式ストーリー創作塾」の文庫版です)。特に「5時間目 こんな風に言われたんですが」の章は役に立つと思ったので、以下にまとめます。なお、以下にはこの本の内容だけでなく、私の意見も混じっています。

「説得力がない」と言われました

「リアリティがない、作品にのめり込めない」と言われました

「意外性がないよ」と言われました

「意外性がないよ」と言われました (2)

  • 落ち着きがない人になる。
  • 変なものを文章に混入する。

「君の作品には目新しさがない、面白味がない」といったことを言われました

インパクトがない」と言われました

  • 「すごい」と思わせることを考える。
    • 「過剰」の極大版
    • 「こんなものに、これほどにこだわるのは、お前だけだろう」と相手に思わせる。
    • 作品を、何かについて過剰にする。
    • 一つのことに集中してこだわる。
    • 物語が破綻するくらいでもよい。
    • 綿密と言われることもある。
    • 緻密と言われることもある。
    • 自分なりの角度で作る。
      • 簡単な方法なので、工夫しないとありきたりになるという意味か?
  • あらゆるものに意外性を与える。

「感情移入できない」と言われました

  • 苦しい場面で感情移入させるとよい。
  • 苦しみ
    • 四苦八苦(仏教用語)
      • 四苦
        • 生きること
        • 老いること
        • 病になること
        • 死ぬこと
      • 八苦
        • 四苦に別の四苦を加えたもの
        • 愛別離苦(あいべつりく)
          • 愛する者と別れること
        • 怨憎会苦(おんぞうえく)
          • 憎む者と会うこと
        • 求不得苦(ぐふとくく)
          • 求めるものが得られないこと
            • 貧困
            • 飢え
            • 地位
            • 名誉など
        • 五陰盛苦(ごおんじょうく)
          • すべての思念や感覚などから生まれれる苦しみ

「文章が下手だ」と言われました

  • 気にせず、技術を高めること。
  • 既存の小説をいじる
    • 写す
    • 削る
    • 増やす
    • 文体を変える
    • 輪読する
  • 自分の小説をいじる
  • はっきりさせる
    • 話題を整理する
      • もっとも大事なもの
      • 中間
      • もっとも大事でないもの