自作ターンテーブルと作り方の紹介
フィギュアを鑑賞するため、以下のようなターンテーブルを作りました。テーブルの直径は20cmで、5秒で1回転します。私が試したところでは、400gくらいまでならなんとか動かせます。
この記事では、このターンテーブルの作り方について説明します。
なぜターンテーブルを自作しようと思ったのか?
ターンテーブルには多くの既製品がありますが、これらは以下の私の要望を満たすものではないようでした。
- ずっと回転し続けるのではなく、好きなところで止めたい。
- 右にも左にも回転させたい。
- ACアダプタで動かしたい。
既製品を改造することも検討しましたが、以下のような問題点を感じました。
- 既製品のAmazonのレビューを読んでいたら、品質が不安になった。
- 費用が高くつきそう。
品質が高いものを作れるかどうかは分かりませんし、値段を安くできるかどうかも不明でしたが、自作した方が問題点を修正し易そうだったので、自作することに決めました。
現時点では、上記の要望はすべて満たされているわけではありません。足りない部分は、おいおい改造していきたいと思っています。なお値段は、部品だけで1,400円くらいでした。性能が異なるので単純な比較はできないものの、市販品と同程度だと思います。
また、この記事では、ターンテーブルの機械的な部分についてのみ紹介します。モーターの回路といった電気的な部分は、説明しません(単にスイッチとつながっているだけだし)。
素材
テーブル
- 出版社/メーカー: イエローサブマリン
- メディア: おもちゃ&ホビー
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モーター
モーターには、タミヤのユニバーサルギアボックスを使いました。
ユニバーサルギヤーボックス タミヤ 楽しい工作シリーズ 70103 動きを工夫する楽しみが広がります。
- 出版社/メーカー: タミヤ
- メディア:
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構造体
構造体には、タミヤのユニバーサルアームセットと、クロスユニバーサルアームセット、スリックタイヤセットを使用しました。スリックタイヤセットは、二つ必要です。
楽しい工作シリーズ No.143 ユニバーサルアームセット (70143)
- 出版社/メーカー: タミヤ
- 発売日: 2009/06/23
- メディア: おもちゃ&ホビー
- 購入: 1人 クリック: 6回
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楽しい工作シリーズ No.212 クロスユニバーサルアームセット 20212
- 出版社/メーカー: タミヤ
- 発売日: 2013/11/09
- メディア: おもちゃ&ホビー
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楽しい工作シリーズ No.192 スリックタイヤセット (31mm径) 70192
- 出版社/メーカー: タミヤ
- 発売日: 2010/09/18
- メディア: おもちゃ&ホビー
- 購入: 1人 クリック: 1回
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このターンテーブルは、ギアボックスとタイヤセットに入っているシャフトを使用します。これらの付属のシャフトで十分な長さがあると思いますが、もし足りなくなったら、シャフトセットを使用するとよいでしょう。
楽しい工作シリーズ No.105 3mmシャフトセット (70105)
- 出版社/メーカー: タミヤ
- 発売日: 2009/06/23
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工具
接着剤
接着剤には、下の写真のものを使用しました。ものの数秒で、強く接着できました。
- 出版社/メーカー: タミヤ
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その他
これ以外には、ニッパー、カッターナイフ、ラジオペンチ、精密ドライバー、金のこぎりなどを使用しました。
組み立て方
基部
まず、ユニバーサルアームセットの中にある長いアームを1本、以下のように3つに分割します。左右の部品は同じ長さです。真ん中のものは、使用しません。
これらの2本で、もう一本の長いアームをはさみ、クロスユニバーサルアームセットの十字の部品で接続します。
モーター
次にモーターを組み立てます。ユニバーサルギアボックスは、シャフトの方向と回転速度を選択できるのですが、ここでは、
- シャフトの方向は、縦
- 回転速度は、低速
で組み立てます。また、モーターのシャフトを金ノコギリで切断し、長さを40mmくらい(はっきり覚えていない。いま大まかに測ったら、40mmくらいだった)にします。
ここで、モーターを組み立てたときに私が遭遇した問題について述べます。私が購入した製品では、最もモーターに近いギアと、ギアボックスが接触していて、回転しませんでした。そこで、マイナスドライバーを使って、以下の写真のように、隙間をつくりました。
次に、モーターを基部に設置します。ギアボックスのシャフトを中央の穴にいれ、ギアボックスの片方のネジ穴を固定します。以下の3枚の写真を参考にしてください。ギアボックスにはネジ穴は二つありますが、片方しか固定しません。どうやら、両方とも固定できる方法はないようです。
タイヤを取り付ける
ユニバーサルアームセットの中の、L字の部材を、以下の位置に取り付けます。
シャフトを23mm(この長さは、はっきり覚えている)に切断し、タイヤに押し込み、L字の部材の上から2番目の穴に通します。
タイヤの反対側から、もう一つのタイヤを取り付けます。
これを、全部で4ヶ所に取り付けます。
テーブル
テーブルに回転軸を取り付ける準備をします。まずテーブルを裏返し、テーブルの中心を導きます。円の中心は直径を2本だけ引けば導けるはずですが、私は以下の写真のように、念のため3本引きました。
次に、テーブルの中心で互いに直交する2本の直線を引きます。以下の写真の、赤い線です。
これらの2本の線を基準にして、クロスユニバーサルアームセットの小さい十字の部品を、テーブルの中心に仮置きします。この部品の周辺をなぞり、この部品をつける位置を決定します。
最後に、この部品とテーブルを接着剤で固定します。先ほどなぞった部品の輪郭が目印になります。
基部とテーブルを組み立てる
ここで一旦、ギアボックスからシャフトを外します。
外したシャフトを、テーブルに接続します。
テーブルがついたシャフトを、もう一度ギアボックスに取り付けます。この作業は、ちょっと難しいです。
機械はこれで完成です。私はこのターンテーブルに、千石電商で買ってきたゴム足を取り付けました。ターンテーブルを裏返して見ると、以下のようになります。
今後の課題
より重たいものを回転させたい場合は、プーリーなどを使って回転数を落とすとよいと思います。強いモーターを使用することも考え、様々なモーターの性能も調べてみましたが、それらの強いモーターは、私にとっては許容できないくらい大きかったです。
あともう少し静かにしたい。
*1:2013年12月12日現在、Amazonの画像は間違っているようです